せっかく壁掛け仏壇「鏡壇ミラリエ」のミラーフレームと共材で美しくインテリアコーディネートできるウォールコンソールを開発したのですが・・・
マントルミラーのように両サイドにウォールコンソールを配置するというコーディネートは、日本人にはなじみがなく、受け入れてもらえないという事実を知って愕然としてしまいました。
壁掛け仏壇を仏壇と感じさせないためには、祭壇的な装飾を避けてシンプルな配置にした方がよい・・・
というのが多くの方の意見でした。
昔と違って、謙虚に人の話に耳を傾けるようになった私は、一旦その意見を取り入れてみようと、無駄な装飾を排除して、デコラティブなコーディネートからシンプルなコーディネートに変えてみることにしました。
ところが・・・
シンプルを追求していくと、そこにはまた困った問題が発生してしまったのです。
元々、フラワーボックスやウォールコンソールを開発しようとした背景には、「三具足・五具足」と呼ばれている「光(ロウソク)」「香り(お線香)」「花」を仏具と感じさせずに、どうインテリアに溶け込ませるか・・・
という課題解決策としていたことがあります。
ところが、その根底となるものを「無い方が良い」というのですから矛盾を起こしてしまいました。
余計な装飾は無い方が良い・・・
でも、お水やご飯をあげるにはどうしたら良いのか・・・
特に、鏡壇の場合は一旦中身をセットすると、電源のONとOFFだけで扉を開閉する必要が無いわけですから、
仏壇の中にお水やご飯を入れると言う発想や
ロウソクやお線香を仏壇の中に入れるという発想はありません。
ところが、ウォールコンソールというのは装飾的要素な強いですけど、元々は壁付けの棚なわけですからこれを活用しない手はありません。
つづく。