リビングのチェストの上に、遺影とキャンドルスタンドが飾ってあるのを発見!
「リビングに置けるオシャレンな仏壇って全然ないのよね~・・・」
と嘆いておられました。
確かに、仏壇店に行くと
「家具調仏壇」
とか
「インテリア仏壇」
と表示されている現代風の仏壇はたくさんあるのですが・・・
彼女のようにインテリアのプロからすると
「違和感だらけ」
ということなのでしょう。
プロのインテリアコーディネーターが困っていらっしゃるってことは、その先のクライアントはもっと困っているのではないかと思ったのです。
彼女と話をして気付いたことは、
洋の東西を問わず、先祖供養や信仰の中心には「灯り」「植物」「香り」(日本では三具足と呼ばれているようです)があるということ。
そして、日本はそれを仏壇の前にお供えしますが、実は洋風の室内空間の中でこの3つは重要なアイテムであることに気付いたのです。
「灯り」は電気の無い時代からキャンドルスタンドやブラケットとして室内の必需品でした。
「植物」は、切り花や鉢植えなどで室内には必ずあります。
「香り」は、日本では「お線香」ですが、西洋では「インセンス」と呼ばれる同様なものがありますし、ポプリやアロマといったものも多用されています。
つまり、日本のローソク・仏花・お線香を洋間に持ち込むからおかしなことになるわけで、キャンドル・フラワー・フレグランスに置き換えれば全て解決できるのではないか・・・
その家によって、宗派の規制でこれらの置き換えが不可な場合もあるでしょうが、宗派の規制に従っている人は、きっと和室に立派な伝統的仏壇を置いているでしょうし、逆に洋間のコーディネートで困っている人って、そもそも既成概念にとらわれたくない人なのではないかと思ったのです。
そして、洋室のインテリア装飾として必ずと言ってよいほど壁面に飾られているのが「鏡」。
(なぜ洋室に鏡が多いのかは、説明すると長くなるので後日あらためて解説しますね)
暖炉やコンソールテーブル(壁に寄せて使う、奥行きの浅い飾りテーブル)の上に鏡があり、その両脇の壁にブラケットやキャンドルがある・・・って、とっても普通の光景なので・・・
鏡を仏壇にしてしまえば、ほとんどの住宅でインテリアコーディネートできるじゃん・・・
と思いついたのでありました。
まさかその時は、地獄の入り口の扉だとは気付きませんでしたが(笑)。
それからの苦闘は後日書くとして・・・
鏡(仏壇)を中心に「灯り」「植物」「香り」をコーディネートするって、こんなイメージ
【飾り額を利用した例】
【フラワーボックスとのコーディネート例】