先日ご紹介させていただきました、東京都下のお客様のお部屋には、鏡壇ミラリエを中心にふたつのフラワーボックスが配置されていました。
▼ お客様が送ってくださった写真 ▼
この、壁掛け仏壇のフレームとフラワーボックスのフレームを同じ素材で作るという発想は、一昨年に「鏡壇ミラリエ」プロトタイプを開発し始めたときからあったのですが・・・実は、フラワーボックスの試作品だけは、10年前にすでに作っていたのです。
▼ 我家に現存する10年前の試作品 ▼
現在の物より一回り大きく、奥行きもありました。
また、撥水性と防汚性を高めるために
内側の箱の素材も改善しました。
さらに振り返ると・・・
10年前に壁掛け仏壇を作っていた時には、現在のウォールコンソールの原型となる物は作りましたが、フラワーボックスを同じ素材で作るという発想はちょっと後になって、開発を断念しかけた頃のことでした。試験管を使った「一輪挿し」という発想は、今から遡ること20年近く前、私がインテリアショップのチェーン店を構築するプロジェクトを担当していたときに、パリで開催されていたインテリアの見本市に参加したことにあります。この年、多くのインテリア小物メーカーが試験管を使った色々なタイプの一輪挿しや花瓶を出品していました。もうすでにヨーロッパでは、その時は「試験管で花を飾る」ブームになっていたのでしょう。
10年前に壁掛け仏壇を作っていた時には、現在のウォールコンソールの原型となる物は作りましたが、フラワーボックスを同じ素材で作るという発想はちょっと後になって、開発を断念しかけた頃のことでした。試験管を使った「一輪挿し」という発想は、今から遡ること20年近く前、私がインテリアショップのチェーン店を構築するプロジェクトを担当していたときに、パリで開催されていたインテリアの見本市に参加したことにあります。この年、多くのインテリア小物メーカーが試験管を使った色々なタイプの一輪挿しや花瓶を出品していました。もうすでにヨーロッパでは、その時は「試験管で花を飾る」ブームになっていたのでしょう。
残念ながら、日本にそのブームは訪れませんでしたし、私たちが手掛けたインテリアショップでも沢山の種類の「試験管花瓶」を仕入れましたが、在庫は全て消化できたものの、私達がブームを作ることもできませんでした。
▼ そのときにフランスで買った試験管の一輪挿し ▼
(今も現役で活躍中)
10年前に壁掛け仏壇を開発していた時には、今のようにパワーのあるLEDは存在しませんでしたので、マジックミラーを透過させることができずに、製品化を断念しました。そうは言っても、絵画用の額で作った箱を何かのインテリア商品に出来ないかと考えていて、目に飛び込んできたのが、現在も鏡壇のミラーフレームを作って下さっている額屋さんのショールームに飾ってあったフラワーボックスだったのです。結局、そのときに作った一対のフラワーボックスは世に出ることなく、我が家のインテリアとして細々を使命を果たしていたのですが・・・一昨年の秋に母親用の壁掛け仏壇を作り、母親からこの壁掛け仏壇を本格的な事業にするように勧められた時に、真っ先に
「白いフレーム」で
「フラワーボックスとのセット」
を試作しようと思い立ったのは、そんな自分の経験と思い入れがあったからに違いありません。
そして、
単に気に入って下さっただけなのでしょうが・・・
「鏡壇」プラス「フラワーボックス」の対のセット
を購入してくださるお客様が現れたわけですから、開発者としてこんなに嬉しいことはないのです。